劇団I.Q150作品紹介&観劇記

夜交花

作品紹介

やこうばな、と読む。

サボテンの鉢に囲まれてマンションに暮らす、人付き合いの苦手な女。たったひとよ花を咲かすサボテンの交配のために、彼女に呼ばれて訪れた、人付き合いの下手な花屋の男。花が開ききる一瞬を待つまで長い時間、饒舌なわけではない二人が、噛み合うような噛み合わないような会話を続ける。とりたててハッピーエンドというわけでもなく、そもそもはっきりしたオチがあるわけでもなく、やがて花屋は仕事をすませて帰っていく。


感想

「なんてことないお話し」というコピーのとおり、ストーリーを紹介するのも難しいくらい。起承転結でいえば、起も転も結もなくただ承だけがあったという感じだろうか。たぶん、起転結がまったくないのではなく、ゆるやか過ぎるために、ただ時間だけが流れたように思えたのだろう。たとえるなら樋口一葉の小説のような。確かに花屋は帰っていったのだけど、それでも終わったのか終わってないのかわからないような。

たとえば漫画で、音がない状態を「し〜ん」という音で表現したりするけど、じゃあ「し〜ん」というのはどんな音なんだろう。というようなことを舞台上でやったのがこの作品なのかもしれない。(涙。ほんとに例え話が下手だなぁ)