構想8年、「40歳になったら、自分でも書いてみたかった」という井伏銀太郎が、一気に書き上げた二人芝居。助演出に西澤由美子と高橋史生など、I.Q150の全面協力も得て製作された。
「女の子みたいに育てられた」という男は、メイクアップアーティストをしながら専門学校でも教えている。「女女したのがきらいだった」という化粧嫌いの女は、男が教えていた専門学校のかつての生徒で下着デザイナー。男のところに、パーティのために女がメイクを頼みに来て。。。
映画の話をするうちに、男の感性と女の感性がすれ違う。見え見えの強がり。
「銀ちゃんらしい」というのが第一の感想。といっても井伏銀太郎のことは良く知らないので、I.Q150で観ていて「銀ちゃんはきっとこういう人なんだろうな」と思った「らしさ」なのだけど、それがそのままそこにあるという感じ。銀ちゃんらしい優しさ。銀ちゃんらしいやわらかさ。激しさも銀ちゃんらしく、強がりも銀ちゃんらしく。
つまりI.Q150の舞台で観慣れている、よく知ってる銀ちゃんだった。だから「I.Q150作品では、丹野さんは銀ちゃんという役者、男、人間をちゃんとわかってやってたんだよな」と思う。『夜交花』の感じと似てる気がしたのは、そういうこともあったのかも。閉じた空間での二人芝居という共通点や、観る僕のほうに「”I.Q150の”銀ちゃんの作品」という意識があったのかもしれないけれど。
(夜交花といえば、なぜ銀ちゃんは「妻に逃げられた男」という役どころがピタリとくるのだろう)
だから安心して観ていられた、ともいえるんだけど、せっかくなんだからもっと井伏銀太郎の作品だ!というのも観たかったような。「井伏銀太郎の作品なのかI.Q150の公演なのか」なんてそんなに切り分けが必要なわけでもないかもしれないけど。
ところで、女性の化粧ができあがっていく過程をまじまじと見るのは初めてだったけど、うーん、江目ひとみさん、きれいです
観た日:1999.9.25
| 初演 | : | 1999.9.23-26(4days,5stages) "OCT/PASS"STUDIO |
| 作/演出 | : | 井伏銀太郎 | 助演出 | : | 西澤由美子,高橋史生 | 企画製作 | : | ROUGEプロジェクト | 製作協力 | : | 劇団I.Q150 |