はじめに

このページは、日本について考えようという企画です。

今、日本には多くの問題があります。中でも、日本人が日本人であることを誇れないというのが、一番問題だと思います。誇るというのは単純化していえば自慢するということ、愛すること、大切にすることです。日本が日本人にとって自慢できる国、愛せる国、大切な国なら、日本人であることを自慢できるのです。

アメリカ人は、アメリカ人であることを誇りとしています。アメリカは自慢できる国だと本気で思えるからです。愛するというのは与えること、つまり相手のために何ができるかを考えることでもあるけど、昔のアメリカの大統領は「アメリカがあなたに何をしてくれるかを考えるのではなく、あなたがアメリカになにをできるかを考えよう」と呼びかけた。
フランス人は、英語ができる人でも英語を話そうとしない、という冗談がある。(実際には、英語しかできない人が困っていれば、英語ができるフランス人の多くは助けてくれる)。そういう冗談ができるのは、フランス人にとってフランスが一番すばらしい国であり、フランス語が一番すばらしい言葉だと本気で思えるからです。

日本人が日本人であることを誇れない、自慢できない、大切にできない、愛せないのは、日本がすばらしい国だと思えないからでしょう。
なぜそうなるのか。もし日本のことを全然しらなかったり、悪いところばかり知っているとしたら、愛せるわけがないし、大切にも自慢もできるわけない!

このページでは、日本のすばらしさを確認していきたいと思っています。
それは、日本の悪いところに目をつぶるというのではありません。日本にも悪いところがあるということは、他の国と同様です。でも今の日本では、悪いところはいくらでも教えてもらえるけれど、いいところはあまり教えてくれません。だからこのページでは、日本のいいところに注目していきます。

このページのサブタイトルに「自由研究」とつけました。それにはふたつの意味があります。ひとつは、中学生、できれば小学校高学年くらいには理解できるように書くということ。もしかしたら、少し難しいことを書くかもしれないけど、今これを君たちが知ることはとても大事なことなんだ。何しろ、ぼくたち大人がどんな世の中を君たちに渡そうとしているか、君たちは知る権利がある。そして君たちが大人になったときに、どんな世の中にして次の時代に渡すのかということに、君たちは責任がある。君たちはぼくたちの後輩であると同時に、ぼくの子供たちの先輩になるんだ。

もうひとつは、これはぼくが考えたこと、ぼくが調べたこと、ぼくが思ったことでしかないということ。ここを読む人には「自分はこう思う」ということを考えてほしいので「自由研究」としました。
ヒントはたくさんある。だけど答えは自分で考えなきゃならない。学校の先生も教科書も、親もほかの大人も、ヒントはたくさんくれる。だけど正しい答えを教えてくれるかどうかはわからない。教科書にはいくつも間違いがあるし、時代によって答えが変わることもある。君の親やぼくが生徒だったときには「正解」だったことが、時代がかわって「不正解」になったこともある。
もしかしたら「正しい答えは存在しない」ということもあるかもしれない。だから、君が自分で考えるしかないんだ。