ピンポイント年表「平成から令和」

注:公式には、明仁陛下から徳仁陛下へのお代替わりについては「生前退位」という言葉が使われました。伝統的な「譲位」という言葉は、天皇の意思で「位を譲る」というニュアンスになるので避けられたようです。
ですがこのページでは、伝統的な日本語を使用して「譲位」で統一しています。

表1:平成から令和
西暦和暦日時できごと
2016年 平成28年 7月13日 天皇明仁陛下が退位のご意向を示していることを、NHKが宮内庁関係者への取材の結果として報道。
8月8日15:00 天皇明仁陛下が御言葉を述べる映像がNHKおよび各民放で放送される。このとき明仁陛下は82歳。「みずからの高齢化により今までのように公務が果たせなくなることを懸念」なされての、「お気持ち」の表明だった。前日7日に皇居で収録されたもの。
天皇が政治を動かすことにならないよう、あくまで「お気持ち」として報道され、御言葉の中でも「具体的な制度についての言及」を避けられたものの、生前に譲位なさりたいご意向の表面だった(制度とは、皇室典範には退位の規定がないため天皇は崩御するまで天皇であり続けなければならないことを指す)。
12月23日 天皇誕生日の記者会見で天皇明仁陛下が、8月の御言葉は「内閣とも相談しながら表明した」と述べられた。憲法が定める「内閣の助言にもとづき」を遵守なされということ。
2017年 平成29年 6月16日 天皇の在位中の譲位を可能とするように皇室典範を改正するか(恒久的な制度変更)、今回は明仁陛下の一代限りのこととして法整備するか(制度変更はせず特例法による)の二案で議論がわかれていたが、この日に「天皇の退位等に関する皇室典範特例法」が成立。明仁陛下は平成31(2019)年4月30日をもって退位し、皇太子徳仁殿下が5月1日に天皇に即位することが決定。
2018年 平成30年 12月23日 明仁陛下が、在位中としては最後となる天皇誕生日によせた会見映像。特に皇后陛下への感謝とねぎらいの言葉を、涙をこらえるような様子でお読みになる姿に、多くの人が心を打たれた。
2019年 平成31年 1月1日 新元号の発表時期は4月1日となることを、1月4日の首相の年頭記者会見で発表する、という方針が固まったことが報道される。報道によれば、当初は4月10日に行われる明仁陛下御在位30年の「お祝いと感謝の集い」の翌日に発表する方針だったのが、コンピュータシステム等への影響を考慮して4月1日に前倒しして公表することになったとのこと。
1月4日 内閣総理大臣の安倍晋三が年頭記者会見で、新元号の発表は4月1日と発表。
2月29日 内閣総理大臣安倍晋三が徳仁皇太子殿下に面会、複数の新元号案を説明。(*1)
4月1日9:30頃~ 総理大臣官邸で「元号に関する懇談会」。有識者ひとりひとりから意見を聴取。
10:20頃~ 衆議院議長公邸で、衆議院と参議院それぞれの正副議長(立法府の長)から意見聴取。
11:00頃~ 総理大臣官邸で全閣僚会議。
全閣僚会議に引き続き臨時閣議が開かれ、新元号を閣議決定。
決定された元号を皇室に報告するため、総理大臣官邸から皇居へ車が向かう。おそらくこのために、11:30から予定されていた新元号発表が10分ほど遅れる。
11:41頃 内閣官房長官の菅義偉が記者会見にて「新しい元号は令和であります」と発表。「平成」を発表した際の小渕恵三官房長官(当時)の会見を踏襲するものだった。
内閣官房長官の公式発表から間を置かずに、各国に通知。正式には国交のない台湾にも、日本台湾交流協会から台北駐日経済文化代表処(駐日大使に相当)へ、ほぼ他国への通知と同時に通知された。
12:05 内閣総理大臣の安倍晋三が記者会見を行い、談話として「令和」に込められた思いを説明。
4月30日 明仁陛下の退位の礼がおこなわれる。なお、この日は「昭和の日」と「即位の日」にはさまれるため祝日法の規定により「国民の休日」だった。
4月24日 日本バプテスト連盟が理事会の名で「新天皇即位と元号改元に際しての私たちの信仰的表明」と題する声明を出す。即位の日となる5月1日を国会が祝日としたことは「主権在民を軽視」「「祝意」を強要」するものである、天皇の代替わりを多額の国費をもっておこなうことは「政教分離原則に違反」する、元号使用を「推奨」することにさえ「強い危惧をおぼえる」、新天皇が即位の礼で高御座に立つのは「主権者の代表である三権の長を見下ろす」ことである、などの内容。
これは日本のキリスト教徒全員の意見を代弁するものではなく、日本バプテスト連盟に連なるキリスト教徒全員の意見を代弁するものでもありません。強要されてでなく自由な心から新天皇の即位に祝意をあらわし、新しい元号を歓迎し、日本と御皇室を祝福するクリスチャンたちもいます。
5月1日0:00 平成がおわり、令和となる。
徳仁陛下の「即位礼正殿の義」がおこなわれる。
5月4日 徳仁陛下の即位後初の一般参賀が皇居でおこなわれる。

※1 事前に安倍首相が徳仁皇太子殿下に「複数の元号案」を説明したというのは、千年以上かけてつくられた「元号の伝統」と、昭和憲法下の「国民主権」とをすばらしく調和させたものとなりました。伝統的には改元は、

という段取りで行われたことが議事録からわかっています。このため、伝統だけにのっとるなら今回も政府(首相)は天皇に元号案を説明するべきですが、主権者である国民の代表が国会で定めた元号法で「天皇一代に元号ひとつ」と決まっているため、あたらしい元号の時代の天皇となる皇太子殿下に説明したことになるわけです。
裕仁陛下が昭和天皇と呼ばれるように、皇太子殿下はいつか新しい元号で呼ばれることになる、ということも配慮されたことでしょう(退位または崩御された天皇にどのような諡(おくりな)をするか決め方はないのですが。でもこれ以上は、即位なさったばかりの新しい天皇の崩御後のことを言うことになってしまうので控えます。)

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作成:2019年5月1日

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