読者との意見交換:コリアは属国だったのか?

以下は、元号についてのページの内容に対して、韓国人を名乗る方から寄せられたメールです。

はじめまして。

私は韓国の○と申します。貴下が筆を執った「元号について」http://www.nunochu.com/japan/gengo.html を読んで正しくないところがあってこんなメールをかきます。
李氏朝鮮がジナの属国と言うのはどんでもない話です。確かに中国の影響を受けたのは事実ですが、属国ではなかったのです。
太平洋戦争以前に日本は朝鮮を二度侵略をしてきました。我々は壬辰の乱と丁酉在乱といいます。
もしあなたの言うどおり朝鮮がジナの属国であったらどうして王が新義州まで追っ払われて逃げられて行ったのに誰も助けに来てくれなかったんでしょうか?
あなたが日本を統治者で沖繩が他国に侵略されて沖縄県知事が九州まで逃げてきてもも知らん振りをすることができますか?
あなたがどこでこんな間違った知識を得たのかは知りませんが、歴史的な文書を筆を執る時は自国のデータや自国の教育情報だけではなく他国の情報も取り入れたらどうでしょうか? 韓国や中国の情報が信じられなかったらにアメリカやヨーロッパの情報も参照をしたほうが歪曲が生じなかろうと思います。
こんな間違った情報を日本の若者が鵜呑みにしたらまた歴史の歪曲につながってしまうでしょう。
韓国と日本はいつまでも近くて遠い国ではなければならないのでしょうか?
いつまで子供に間違った情報を伝えなければならないのでしょうか?
いつまで相手を憎み続けなければならないのでしょうか?
こんなすべてを今の大人達が解決しておかなければならないでしょう。
しかし、この溝は過去をきれいに清算しない限り永遠と残ると思います。間違ったことをはっきりと謝って、それを快く赦しあう以外に無いと思います。
そのためにも正しい情報を若者に教えなければならないのではないでしょうか?

(差出人の名を伏せたことと、メールソフトの自動改行と思われるところを復旧した以外は、原文のまま)

(以下は、上記のメールへの返信を多少加筆訂正しています。)

さて、拙文「元号について」について○さんからメールをいただいたことを、私はうれしく思っています。

というのは、日韓が「遠い国」となっている原因の一つに「誤解」というものがあるからです。
もちろん、もっと大きな解決すべき問題も多くありますが、この誤解というものは気づかないうちに新たな問題を増やすことが多いのでやっかいです。
その解決には双方が意見を述べあわなければなりません。もし○さんが私にメールを出さなかったら、○さんが誤解していることを私は知らないままとなったでしょうし、そうなれば坂井は○さんの誤解を解くことができず、そうしてまた遠い国となっていったことでしょう。

前置きが長くなりました。
坂井が上に「誤解」と書いたのは、属国という言葉の意味についてです。○さんは日本語の「属国」の意味を間違えています。あるいは属国という言葉の意味が日本と韓国で違うのかもしれません。

日本の辞書では「属国」の意味を「他国の主権の下に属する国」としています。「他国の主権の下に属する」けれども、ひとつの立派な「国」であるというのが、日本語の「属国」なのです。
○さんも「確かに中国の影響を受けたのは事実」と書いていますが、そのことを「属国」と言っているのです。シナの皇帝を自国の王より上位に置いていたことを「属国」と言っているのです。元号のページでは、自分たちの元号を持たずにシナの元号を使っていたことを「属国」と言っているのです。

坂井は、コリアがシナに征服されシナの領土になっていた、とは書いていません。もし坂井がそのように書いたのなら○さんの指摘のとおりとんでもない間違いですが、坂井は日本語で「属国」という言葉を使っただけです。
一方、沖縄は日本の属国ではなく、日本の領土です。だから沖縄が他国から攻撃された場合、それは日本が攻撃されたことですから、日本は沖縄と日本を守るために戦うでしょう。

壬辰の乱と丁酉在乱でシナがどう行動したか調べていませんが、シナがコリアを助けなかったというなら、それはコリアがシナの領土ではなく、日本に攻撃されたのはシナではなかったからです。シナが日本に攻撃されたのなら、シナは日本と戦ったでしょう。しかしシナにとっては属国でしかないコリアが攻撃されたので、シナはコリアを守るかどうかを、シナの国益の観点から判断したのでしょう。

○さんは、坂井が間違った知識を元にでたらめを書いたかのように非難しましたが、実は○さんが日本語について間違った知識を元にでたらめを書いてきただけなのです。少なくとも日本語の意味を確認していれば、このような誤解は生まれなかったでしょう。

> 韓国と日本はいつまでも近くて遠い国ではなければならないの
> でしょうか? いつまで子供に間違った情報を伝えなければな
> らないのでしょうか? いつまで相手を憎み続けなければなら
> ないのでしょうか? 

○さんにお願いします。日本語を間違って読み、日本人の考え方について間違った見方をして、自分の誤解で日本人を憎みつづけるようなことはしないように、あなたの国の人々とくに子供たちに伝えてください。
私のほうでも、属国とは支配されていたと言う意味ではないと補足しておきましょう。日本人向けに書いているので今の文章に問題があったとは思いませんが、日本語の理解が完全ではない外国人に読まれることは考えてなかったので。(でも○さんの日本語はレベルが高いですよ。最初は正直なところ、反日日本人が韓国人のフリしてメールしてきたのかと思いました)

それに、「相手を憎みつづけなければ」と言いますが、今の日本人に「嫌韓」の感情があるのは、韓国人の「反日」に反応しているだけであることが多いのです。日本にも間違いがあったかもしれませんが、何でもかんでも日本のせいにするコリアに日本人はいいかげんうんざりしているのです(たとえば南北分断まで日本のせいにしたり、自分たちの国定教科書が歴史を捻じ曲げているのに日本の検定教科書に修正要求をしたりといったことです)

むしろ私などは、コリアに対する尊敬の気持ちのほうが大きいです。
○さんが壬辰の乱と丁酉在乱のことを書かれたので李瞬臣将軍のことを思い出しました。
日本人には「敵ながらあっぱれ」という思想があります。勝敗とは別に、憎しみを超えて「あいつは敵だが、すばらしかった」と敵をたたえる心です。李瞬臣将軍のことは、朝鮮征伐で負けた日本でも「すばらしい将軍だった」と高く評価しています。東郷元帥も日露戦争でロシア艦隊を破ったことをたたえられた時、「自分は李瞬臣将軍には遠く及ばない」と言っています。「李将軍さえいなければ勝てたのに」と李将軍をうらむ日本人は、おそらく一人もいないでしょう。
(そんな私たち日本人にとって、壬辰倭乱で勝利したというのに、勝利を誇るよりも侵略されたことを悔しがる韓国人は、とても不思議です)

また大東亜戦争(太平洋戦争)のとき、つまりそちらでいう日帝36年のときですが、日本が半島で志願兵を募集したとき、募集の何倍もの韓国人が、ともに戦うために志願してくれました。韓国人士官に日本人兵士が率いられた部隊も実際にあったのです。
ベトナム戦争でも(あの戦争の是非や、韓国軍がベトナムの村人などに何をしたかは別として)韓国軍はベトナムに出て行きましたね。今も、日本の自衛隊がイラクに行くよりずっと早く韓国軍が行きました。
坂井は戦争には反対しますが、戦わなければならなくなったときの韓国人の勇敢さを、坂井は尊敬します。

それから、○さんがどのような宗教のかたかわかりませんが、クリスチャンである坂井は、韓国人クリスチャンの信仰の熱心さにいつも感銘を受けています。

間違った情報を伝えたり憎しみを生み出したりするよりも、坂井は尊敬の思いを送ります。

長文になってすみませんでした。
最後まで読んでくださってありがとうございます。

(○さんに返信したものに加筆修正しています。
このメールに対する○さんからの返信はありませんでした。さらに反論がきたわけでもないということは、○さんが、自分の間違いによる誤解だったとわかってくれたのでしょうか。それとも誤解したまま「話しにならない」と思われてしまったでしょうか。