予言,預言

分類聖書語句,キリスト教用語
日本語表記予言、預言
英語表記prophet

解説

予言と預言の違いを、まず辞書で見てみましょう。

よげん【予言】未来の出来事や未知の事柄をあらかじめいうこと。また、その言葉。
「将来を予言する」

よげん【預言】神や死霊の意思を媒介し、人々に伝えること。また、その言葉。とくに、超越神によって示された世界の意味・救済の意味などを人々に述べ伝えることをいう。

よげん-しゃ【預言者】(1)預言を語る力をそなえている者。特に古代イスラエルで、神の召命を受け王政を厳しく批判した民族的指導者。
(2)イスラム教で、ムハンマドの称。

ちょっと整理してみましょう。

予言預言
宗教、信仰、超常現象といったものによるものとは限らない。なんらかの超常的な存在、特に一神教的な神から示されたことを伝えること。
時間を軸として「まだ知られていないこと」を「あらかじめ」言うこと。未知、未来のこととともに、現在のことも扱われる。

「予」と「預」

日本の教会ではしばしば、預言と予言の違いを次のように説明されます。
「予言は、あらかじめ言うこと。預言は、神の言葉を預言者が預かって、人々に言うこと」
これは上記の辞書からの引用や整理とも軌を一にしています。

ただ、実は「予」と「預」は、字の意味には本来違いはありません。というのも、どちらも同じ字の変形だからです。
もともとは豫(予へんに象)という字があり、この異体字のひとつが預、略字が予なのです。
預に「あずける」というニュアンスが加わったのはそう古いことではないようです。推測ですがおそらく、「神の言葉をあずかるから預言者」というように言葉ができたのではなく、「豫言者」を「預言者」と書くようになってから「神の言葉をあずかる」と解釈されるようになったのではないかと思います。

なお、上記の大辞林からの引用では「特に古代イスラエル」とありますが、キリスト教では現代でも神からの預言者は存在するし、聖書の言うとおりそれは軽んじてはならないものとされています。ただし、これも聖書が言うとおりニセ預言者には気をつける必要があります。