使徒フィリポ(ピリポ)

menu
用語
人名。キリストの十二弟子(使徒)の一人。
邦訳での表記
フィリポ(新共同訳など)
ピリポ(新改訳、口語訳など)
英語表記
Philip

概要

人名。キリストの十二弟子の一人。

フィリポという名前は「馬(ヒッポス)を愛する(フィレオー)者」という意味だとか。

フィリポについては、ヨハネによる福音書が詳しく記しています。ほかの福音書では「12人」の一人であることしか書かれていません。
アンデレペトロと同じベトサイだの出身で、イエスの弟子になったのも同じ時期でした。アンデレと同じく、キリストの先駆者であった「バプテスマのヨハネ」の弟子だったと考えられています。

ヨハネによる福音書でもアンデレとともに登場することが多く、アンデレ同様「紹介する者」という印象があります。たとえば。

フィリポが関係する記録で特に重要なものとしては、最後の晩餐の場面があります。ここで彼はイエスに「主よ、わたしたちに御父(=創造者ヤハウェ)を見せて下さい」と願います。
これに対してイエスは、父なる神と自分はイコールであることを教え、さらに「わたしの名によって何かを願うならば、わたしがかなえてあげよう」と約束したのです。

「父がかなえる」ではなく「わたし(イエス)がかなえる」という約束のうちに、「父なる神ヤハウェ」と「神の子イエス・キリスト」が同一の存在であることが示されています。だからクリスチャンは、祈りの最後に「イエス・キリストの名によって祈ります。アーメン」と言うのです。欧米の映画でも、食前の祈りなどで最後に"In Jesus name, Amen."(イェスの名において。アーメン)というセリフが入ったりします。
おおやけには自分が神であることを明言はしなかった(けれど神と等しいものとしてふるまっていた)イエスから、この言葉を引き出したのが、フィリポだったわけです。

聖書の中の同名異人

使徒言行録で大活躍する伝道者フィリポは別人。

フィリポ・カイサリアという町(マタイ16:13ほか)は、ヘロデ大王の息子のヘロデ・フィリポが建てたもの。

この人にちなんだ人名

英語ではフィリップですが、いろんな綴りがあります。Philip,Phillip,Philipp,Philippe,Phillippeなど。
名字では、Phillips,Philps,Phippsなど。
ニックネームでは、Phil,Flip,Pip。このPipというのは、ディケンズの「大いなる遺産」という小説の中で、フィリップ・ピリップ(Philip, Pirip)というという主人公のニックネームから、よく使われるようになりました。
女性の名では、フィリッパ(Philippa,Phillippa,Philipa,Phillipa)。ニックネームとしてはピッパ(Pippa)。さらにフィリピーナ(Phillipina)もあります。

フィリップ王子(英国)、
スペインハプスブルグ家のフェリペ2世(スペイン語読みですね)、
フィリップ・モリス(タバコの銘柄)など。

ピップ・エレキバンも?(笑)


メルマガ「聖書を読んでみよう」増刊15号(1998年12月7日配信)に掲載したものを加筆訂正しています。
「この人にちなんだ人名」は、すのぴ氏のご協力によるものです。

関連語句

使徒

作成:1998年12月07日
更新:2007年02月16日

ホームページ