マティア
まてぃあ
| 分類 | 人名。使徒。 |
|---|---|
| 英語表記 | Matthias |
名前について
マタイと同じ名前。
人物像
イスカリオテのユダは、イエスを裏切ったあと、イエスが十字架で殺されるのを見て自殺しました。
そこで、ユダの代わりに使徒として「12人」に加わったのがマティアです。他の弟子がどういう順番でイエスの弟子になったかはわからないのですが、マティアだけは13番目であることがわかっているわけです。
というわけで、西洋で13が不吉な数とされる理由を「13番目の弟子だったイスカリオテのユダが裏切ったから」と説明されることがありますが、明確にガセビアです。
ところで、「使徒」と訳されているギリシャ語は一般的には「大使」「派遣された者」という意味があるそうですが、新約聖書では特に「イエス・キリストによって選び出され任命された」「イエス・キリストの復活の目撃者であり証言者」という人に与えられているようです。
では、イエスが十字架で死んで、復活して、天に上ったあとで「12人」に加わったマティアは、「イエス・キリストによって選び出された」という条件を満たしているのでしょうか。
マティアが選ばれた経緯は、使徒言行録1章12節以下に記録されています。それによれば、使徒たち(ユダを除く11人)を含めて120人ほどの人々が集まっている場で、マティアと、バルサバと呼ばれるヨセフが候補になり、くじびきでマティアに決められたのです。
マティアについての聖書の記録はこの選出の場面のみなのですが、それにしても「なぜにくじびき?」と思う人も多いのではないでしょうか。
現代人の感覚では、くじは偶然・運・確率というイメージですが、キリスト教では偶然というものはなく全てはヤハウェの支配によって起こると考えます。箴言16章33に、次のように書かれています。
くじは膝の上に投げるが
ふさわしい定めはすべて主から与えられる
気まぐれに見えるくじでさえも、もっともふさわしい結果の上に定まるように神が支配しているわけです。
マティアが選ばれた場面でも、日本語でくじを「引く」と訳されている部分は、底本のギリシャ語では「与える」という言葉です。くじの結果は神ヤハウェから与えられるのです。
マティアがくじで選ばれたということは、神がその結果を与えたということであり、神であるキリストによって直接に選任されるという条件を満たすわけです。
この人にちなんだ人名
マタイの項を参照。
関連語句
メルマガ「聖書を読んでみよう」増刊19号(1999年1月19日配信)に掲載したものを加筆訂正しています。
「この人にちなんだ人名」は、すのぴ氏のご協力によるものです。