マタイ(アルファイの子レビ)

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用語
人名。キリストの十二弟子(使徒)の一人。
邦訳での表記
マタイ、アルファイの子レビ(新共同訳など)
マタイ、アルパヨの子レビ(新改訳、口語訳など)
英語表記
Matthew, Levi the son of Alphaeus

概要

マタイの意味は「神の賜物(たまもの)」。
本名がレビでその意味は「結ぶ」。12部族のひとつ「レビ族」の祖レビにちなんだ名前。

出身はガリラヤ地方のカファルナウムで、弟子になる前の職業は徴税人でした。 レビという(由緒あるけれど)ありふれた名前から、キリストの弟子になってマタイという豪勢な名前を名乗るようになったのは、たぶん「徴税人の俺にさえ、父なる神は『わたしの目にはあなたは高価で貴い』と言ってくださる」という思いからではないでしょうか。

というのもこの時代、徴税人といえば嫌われ者の代名詞。罪人の筆頭、人でなし、虫けら、民族の裏切り者、売国奴、どう言葉を尽くしても足りないくらいの、憎悪の的でした。

しかしイエスは、そんな嫌われ者のマタイをも召して弟子としたのです。
その時、彼は仕事でカファルナウムの収税所に座っていました。通りかかったイエスが彼を見て「わたしに従いなさい」と言われると、「彼は何もかも捨てて立ち上がり、イエスに従った。」とあります。(ルカ福音書5:27-28)

マタイによる福音書は、ほかの福音書同様に著者名が記されていませんが、2世紀末ころには”使徒マタイが記した”ということで定着していました。
新約聖書が最初からギリシャ語で書かれたなら、各巻の著者はギリシャ語ができなければなりません。そしてローマにやとわれている徴税人は、ギリシャ語が必須だったはずです。(「ギリシャ語の雑学」参照)
またマタイ福音書は、徴税人つまり「お金の専門家」が書いたと言われれば、なるほど納得できるという書き方だと言われています。(貨幣単位がリアル,お金関係の”たとえ”が多い、など)

聖書中の著作

上述のとおり、「マタイによる福音書」は彼が記したものであると伝統的に考えられています。

この人にちなんだ人名

レビ(Levi)

Leviという名は男の子の名前として17世紀までよく用いられていましたが、その後人気がなくなりました。しかし1970年代になって、イギリスでもアメリカでもLevyの綴りの名がよく見られるようになりました。
ジーンズのリーバイス(Levi's)は、Levi Straussさんが起こした会社ですね。

マタイ(Matthew)

英語での発音は、'th'の音があるので日本語ではうまく表わせません。発音も苦手だし(^^;。綴りは、Mathewというのもあります。愛称のMatt も名前として用いられます。
Matthew のギリシャ語・ラテン語形が Matthias。自殺したイスカリオテのユダの代わりに選ばれた使徒の名(マティアあるいはマッテヤ)がこれです。

マタイによる福音書はよく"MAT"と略されます。でもウルトラマンタロウに出てくるサポートチームのMATは、Monster Attack Teamの略でマタイとは関係ありません。

関連項目

使徒


メルマガ「聖書を読んでみよう」増刊14号(1998年11月30日配信)に掲載したものを加筆訂正しています。
「この人にちなんだ人名」は、すのぴ氏のご協力によるものです。

作成:1998年11月30日
更新:2007年02月16日

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