聖書の貨幣
| レプトン | クァドランス | アサリオン | デナリオン | ムナ | タラントン | すずめ (※) | 日本円(※) | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| レプトン (レプタ) |
1 | 0 | 39円 | |||||
| クァドランス (コドラント) |
2 | 1 | 0 | 78円 | ||||
| アサリオン (アサリオン) |
8 | 4 | 1 | 2羽 | 312円 | |||
| デナリオン (デナリ) |
128 | 64 | 16 | 1 | 40羽 | 5,000円 | ||
| ムナ (ミナ) |
12,800 | 6,400 | 1,600 | 100 | 1 | 4千羽 | 50万円 | |
| タラントン (タラント) |
768,000 | 384,000 | 96,000 | 6,000 | 60 | 1 | 24万羽 | 3000万円 |
※ カッコ内は口語訳聖書での表記。
※ すずめは、2羽で1アサリオン、5羽で2アサリオン。
※ 日本円は1デナリ=5,000円として計算。⇒デナリ
レプトン(レプタ)
新約聖書に出てくる最小価値の銅貨。マルコは[レプトン銅貨二枚、すなわち一クァドランス]と説明している。
マルコ福音書12章42、ルカ福音書12章59、同21章2。
クァドランス(コドラント)
ローマ帝国の銅貨。ローマの通貨として最小単位で、当時のローマの公衆浴場の入浴料が1クァドランスだった。
マタイ福音書5章26、マルコ福音書12章42。
アサリオン
ローマ帝国の銅貨。
マタイ10章29によると、2羽のスズメの価格が1アサリオン。これがルカ12章6だとスズメ5羽で2アサリオンとなっていますが、4羽買うと1羽おまけしてくれるものでしょうか。
マタイ福音書10章29、ルカ福音書12章6。
デナリオン
ローマ帝国の通貨で、ローマ兵の年俸が300デナリ。労務者の一日の労賃が1デナリでした(マタイ20章2)。
有名な「カイザルのものはカイザルに」の話で登場するとおり、カイザルの肖像と銘が刻印されていました。(マタイ22章19-21)
ローマ兵の年俸と考えると、平成19年度の自衛官俸給表で一番下の3等陸士、3等海士、3等空士の俸給月額が152,100円。単純にこの12か月分1,825,200円が300デナリとすれば、1デナリは6,000円ほど。(実際には自衛官は賞与や各種手当てがつくと思いますが)
労務者の日給で考えると、平成21年度地域別最低賃金改定状況(平成21年9月14日現在)で一番低い最低賃金時間額は629円。1日8時間とすると、1デナリは5,000円ほど。(上記表ではこの数字を使用)
マルコ福音書12章15ほか多数。
ムナ
旧約聖書では「マネ」、新約聖書では「ムナ」。
エゼキエル書45章12によると、60シェケルで1マネ。
重さの単位としては1ミナは575グラム、貨幣の単位としては1ミナは100デナリに相当した。
ルカ福音書19章、使徒言行録21章16。
タラントン
ギリシャ語で「秤」または「量られたもの」の意味。
貨幣の単位としては1タラントンは6,000デナリ、つまり労務者1人6,000日分の賃料という巨額で、日常生活では使われていなかった。
重さの単位としては、イスラエルの「聖所のシェケル」基準なら約30kg。ローマ帝国の基準では約41kg。
イエスのたとえ話で、1万タラントンの借金をゆるしてもらった者が、自分は100デナリオン貸した仲間をゆるいさなかった、というのがあります。(マタイ18章21以下)
上の表で考えると、自分は3千億円の借金を免除してもらったのに、仲間に貸した50万円は容赦しないというのだから、これはもう、ね。
マタイ福音書25章のたとえ話から、この語は「神からの賜物、天賦の才」を意味するようになり、英語の「talent」の語源となっています。
マタイ福音書18章24、25章14以下、ヨハネ黙示録16章21。