外典

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用語
キリスト教用語。
読み
がいてん
英語表記
Apocrypha

意味

聖書には収録されていない、聖書的な古文書のこと。

キリスト教をとりまく古文書には、聖書を構成する巻物を正典(カノン)、聖書には含まないが聖書的な巻物を外典(アポクリファ)、そして偽書(偽典)という分類があります。

何を正典に含むかは、実は宗派によってことなっています。たとえばプロテスタントでは旧約39巻、新約27巻、計66巻を正典としていますが、カトリックは少し旧約が多いのです。新共同訳聖書の「旧約続編つき」の旧約続編部分が、プロテスタントでは正典に含まず、カトリックでは正典に含む巻物です。
(なお、このサイトでは、特に断りのない場合は「聖書」は旧約続編を含まない66巻だけを指します)

同じ宗教で、聖典に対してなぜこういう差異が出てきたのかは、なんとも言えません。以下は単なる推測です。

何を正典、何を外典とするかの基準は、聖書自体の中にこう書かれています。「聖書はすべて神の霊の導きの下に書かれ、人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益です。」(テモテへの手紙二3:16)
ところが、「人を教え、戒め、誤りを正し、義に導く訓練をするうえに有益」な書物かどうかは読めばわかるかもしれませんが、「神の霊の導きの下に書かれ」ているかどうかは、読んだってわかりません。神ヤハウェに尋ね、教えてもらうしかないわけです。ヤハウェに尋ねるには「祈る」という方法がとられることになります。祈りの中で神意をたずねながら、ひとつひとつの巻物を吟味していくわけです。
にもかかわらず宗派によって違いがあるということは、次のどちらかの可能性しかないでしょう。つまり「どちらかが間違っている(神意と異なる聖書にしている)」あるいは「どちらも正しい(それぞれに対して、ヤハウェが「この人たちにはこの巻が聖書として必要だ」という示し方をした)」。ヤハウェが「どちらかに間違って、あるいはウソを示した」という可能性は省きます(ありえませんから)。

ところで、聖典に含まれないからといって外典がまったく不要かというと、そういうことでもありません。たとえば旧約続編については、プロテスタントが聖典に含めなかったからといっても、イエスが『聖書から一点一画たりとも欠くことは許されない』と命じている以上、カトリックが「この巻物は聖書だ」と言っていることには、注意を払う必要があるように思われます。
その他にも、ある宗派や集団の中で信仰を守り継承するために書かれた諸巻には、それだけの理由があるはずです。ちなみにアポクリファとは「よそに対して隠された奥義」というような意味があります。

そもそも「外典アポクリファとは何か」という定義そのものが定まっていないという難しさもあります。
そのためこの項については、管理人の勉強次第で大幅に改訂される可能性もありますので、ご了承ください。

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更新:2006年08月28日

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