クイズ「四福音書の調和」解答編

問題回答
第1問 著者が「キリストの12弟子」であるのは?

正確には、著者がわかっているのは「ルカ福音書」だけなのですが、伝承も含めて以下のようになっています。      

マタイ福音書は、同書10:3の“12弟子リスト”のマタイが書いたと言われています。
マルコ福音書は、使徒言行録12:12の「マルコと呼ばれていたヨハネ」が書いたらしい。キリストが活動していた頃は、たぶんまだ子どもだった。
ルカ福音書を書いたルカも、12弟子リストにはいない。12弟子が「十二の座に座って、イスラエル十二部族を治める」とキリストが言っていることからも、外国人ルカは12弟子には入らないだろう。
ヨハネはマタイ10章の“12弟子リスト”の「ゼベダイの子ヨハネ」だと言われている。「バプテスマのヨハネ」は別人。

第2問 キリストが弟子たちに祈り方を教えた、いわゆる「主の祈り」が書かれているのは? マタイ6:9〜、ルカ11:2〜
第3問 キリストの誕生の記録があるのは? マタイ福音書1章と、ルカ福音書2章に記録があります。
第4問 キリストの十字架刑と復活の記録があるのは? マタイでは27章以降、マルコでは15章以降、ルカでは23章以降、ヨハネでは19章以降に記録があります。
第5問 キリストの12弟子のリストがあるのは?

マタイ10:2〜、マルコ3:16〜、ルカ6:13〜。

ヨハネにはない。なお、使徒1:13には、自殺したイスカリオテのユダを除く11人のリストがある。

第6問 「キリスト」という言葉が一度も出てこないのは?

マタイは、1:1「イエス・キリストの系図」など5回

マルコは、9:41「はっきり言っておく。キリストの弟子だという理由で、あなたがたに一杯の水を飲ませてくれる者は、必ずその報いを受ける。」など2回。

ヨハネは、4:25「わたし(サマリアの女)は、キリストと呼ばれるメシアが来られることは知っています。その方が来られるとき、わたしたちに一切のことを知らせてくださいます。」など3回。

ルカはゼロ。ただしヘブライ語の「メシア」(「キリスト」はギリシャ語)は、ルカも含めて全福音書に多数出てきます。

以上は新共同訳の場合で、口語訳や新改訳ではルカ福音書にも「キリスト」はでてきます。

第7問 天使(神の使い)が登場するのは?

ザカリアへの予告(ルカ1:11)

マリアへの受胎告知(ルカ1:28)

ヨセフへの夢の中での告知(マタイ1:20,24)

羊飼いへの告知(ルカ2:9)

ヨセフへのエジプト逃亡の指示(マタイ2:13,19)

イエスが悪魔を撃退したとき(マタイ4:11、マルコ1:13)

ゲッセマネの祈りでイエスを力づける(ルカ22:43)

イエスの復活を告げる(マタイ28:5、ルカ24:4、ヨハネ20:12)

第8問 「敵を愛せ」という教えがあるのは? マタイ福音書5:44、ルカ福音書6:27及び6:35
第9問 生まれながらに足の不自由な人をペトロが治した記録があるのは?

福音書ではなく使徒言行録1:15に記録されている。

神殿の境内で物乞いをしていたこの男は、通りかかったペトロとヨハネに施しを求めた。そのときペトロが 「金や銀はないが、持っているものをあげよう。ナザレの人イエス・キリストの名によって立ち上がり、歩きなさい。」と言うと、 自分の体重を支えたことのなかった彼の足がしっかりして、彼は歩き回り踊りまわって神を賛美した。

第10問 キリストが泣いた記録があるのは?

ルカ福音書19:41と、ヨハネ福音書11:35。

ヨハネ福音書11:35では、友ラザロが死んだとき、その墓前で『イエスは涙を流された。』
イエスはラザロを生き返らせるために墓に来たので、彼の死を悼んでの涙ではない。罪のために死を免れない人間への涙か、それとも復活を信じきれていない遺族への涙か。イエスは憤りとともに墓を見据え、「ラザロ、出て来なさい」と死者に命令した。すると、死後4日もたって遺体も腐敗しはじめていたラザロが、生き返って墓から出てきたのである。

ルカ福音書19:41では、『エルサレムに近づき、都が見えたとき、イエスはその都のために泣いて、言われた』
この日イエスは、エルサレムの大群衆に王として歓迎された。しかし1週間も経たないうちに彼等は、イエスを十字架につけよと叫ぶことになる。それを知っていたイエスは、エルサレムが歓呼すればするほど『もしこの日に、お前も平和への道をわきまえていたなら……。しかし今は、それがお前には見えない。…』と涙を流されたのである。

(ルカ福音書の記録を見落としていましたが、読者からのご指摘をいただき訂正しました。ありがとうございました。2005年8月28日)

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