人名の雑学

聖書にはバルヨナ・シモンバルトロマイなど、「バル+○○」という名前の人がいます。これは「○○の息子」という意味です。バルヨナは「ヨナ(またはヨハネ)さんとこの息子」、バルトロマイは「テルマイさんとこの息子」という意味です。ファミリーネームというものがなく、父親の名前によって身元を明らかにするわけです。
なお、バルナバは「なぐさめの子」という意味です。

イエスが故郷で教えていたとき、近所の人たちはイエスを「マリアの子」と呼んでいます。父の名を使って「ヨセフの子」と呼ばないのは、「どこの男が父親かわかったもんじゃない」という意味の非常に侮蔑的な呼び方なのです。
イエス・キリストは「ヨセフの子と考えられていた」ものの、実際にはヨセフと血のつながりはありません。キリストはダビデ王の血筋として現れるという旧約聖書の預言が実現するために、マリアとヨセフ(ダビデ王の子孫)婚約後かつ結婚前に、聖霊神の超自然的な力によって妊娠したのです。しかし周囲の人々はイエスの出生の次第を信仰によって理解することができず、スキャンダラスなゴシップと勘ぐっていたのです。

現代のイスラエルでは入国カードに父親の名を書く欄がありますが、父親の名によって身元をあらわす習慣が残っているものなのでしょう。

作成:2000年12月1日

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