西暦の雑学

紀元前をB.C.、紀元後をA.D.と略します。B.C.は英語の Before Christ で「キリスト以前」の意味。A.D.はラテン語の Anno Domini で「主の年」の意味です。つまり西暦は、キリストであるイエスの誕生年を基準にしているわけです。
と、ここまでは雑学としてわりと有名なのですが、最近は「イエスの誕生年は、紀元前4~7年だった」ということになっているようです。
これが本当なら、「2000年代の幕開けだ」とか「21世紀だ」とか言っていたのが、全部ずれていたことになってしまう。いったいどうしてこんなことになったのでしょうか。

ごく大まかにいうと、以前はローマ帝国の「○○皇帝の治世の第何年」というように数えられていました。それをディオニューシウス・エクシグウスというローマの修道院長が、ローマ建国754年をイエス誕生の年と割り出して、キリスト誕生の年を元年とするカレンダーを提案したのです。時に西暦525年のことでした。

ところがその後になって、いろいろなことがわかってきました。たとえば。

などなどです。
しかしこれらがわかってきたころには、キリスト紀元年によるカレンダーはすでに普及してしまっていた。それで、A.D.を Abu incarnatione Domini(主の体現[神であるキリストが、肉体を持って現れたこと]の年)という意味から、Annno Domini(主の年)に変更するだけでお茶を濁した(?)ようです。


当サイト内の関連ページ

元号について(2004年1月26日作成)
暦について(2004年12月26日作成)


履歴

イエス誕生当時のユダヤの王について、「ヘロデ・アケラオ」と書いていましたが、これは誤りでした。正しくは「ヘロデ王」で、アケラオはその息子です。ヘロデ王の名前はわかっていないとのこと。
このページの読者よりご指摘をいただき、感謝しつつ訂正いたしました。

2013年4月29日、アウグストゥスの人口調査について追記しました。

作成:2000年12月18日
更新:2013年4月29日

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