バレンタインデーの雑学

筆者がお世話になったある牧師は、よく「日本はキリスト教にとても借りがある」と言っていました。
言われてみればキリスト教がなかったら、クリスマスも、母の日も、チャペルウェディングもなかったし、日曜日も休日にならなかったのです。それぞれ、その意味まで正しく伝わっているかというのは疑問ですが。

世の男女が大騒ぎするバレンタインデーも、もとをただせば「キリスト教がなかったら」の一つ。
「チョコレートとキリスト教がどう関係あるのか」という方もいれば、「聖バレンタインというくらいだから何か関係はあるだろうけど」という方もいるでしょうし、中には詳しくご存知の方もいるでしょう。
キリスト教の教え自体からは脱線ですが、雑学的に紹介します。

他の「聖○○○」と同様、バレンタインさんもカトリックで聖人と呼ばれる人物です(プロテスタント系には一般に「聖人」という考え方はありません)。
カトリックではだいたい毎日が誰かしらの聖人を記念する日で、国や村や地方によってその土地の守護聖人を記念する日というのがあるために少しずつ違うようですが、2月14日は聖バレンタイン(バレンティーノ)を記念する日なのです。

西暦269年頃のことです。時のローマ皇帝クラディウスは、軍から兵が脱走して家に帰るのを防ぐために、兵が所帯を持つことを禁じました。バレンタインはこのことで皇帝に抗議し、また恋人同士をひそかに結婚させてあげたそうです。
しかし皇帝の命令に逆らった罪でバレンタインは処刑されてしまいます。この殉教の日が2月14日だったとか。この物語のゆえに、バレンタインは「恋人たちの守護聖人」という位置づけになったようです。

(1999.2.16メルマガ増刊号に掲載したものを加筆再編集した)

作成:2001年3月3日

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