終末はいつか

「西暦2000年にキリストが再臨するって本当ですか?」

「1999年に終末は来ますか?」

この質問をいただいたのは1999年前半当時なのですが、このウェブページを書いている2001年現在、すでに答えは出てしまっているのですが。

キリストは、終末のときに再度、世に臨む(再臨)と確約しましたが、その時がいつであるかは、どろぼうがいつ来るかわからないのと同じように人にはあかされないと言われました。
それどころか、神であるキリストさえ知らない、神である創造者ヤハウェだけが知っているというのです。

だから聖書的には、「いつキリストが来る」「いつ終末が来る」という者はその時点で「自分はでたらめをいっている」というのと同じなんです。
いくら「聖書を解読したらわかった」といっても、それは間違いです。「神から啓示があった」といっても、それは聖書の神つまりこの世界を創造した存在からの啓示ではありません。

西暦2000年にキリストが来るという説には、次のような背景があると思われます。
旧約聖書のそれぞれの記録がいつごろのできごとなのかについては、膨大な研究がついやされてきました。それによると大筋で、アブラハムは紀元前2000年頃の人物らしいと考えられています。このアブラハムに創造者は「あなたの子孫によって全人類が創造者の祝福に入る」と約束したのです。
このアブラハムへの約束から約2000年後の紀元1世紀に、すべての人を創造者のもとに立ち帰らせるためにキリストが現れました。だから、キリストが「もう一度来る」と約束してから約2000年後の今の時代に、その約束が実現するのではないかというものです。
ただしこれも「ではないか」という域を出るものではありません。

あるいはもしかしたら、創造者の予定ではキリストの最初の来臨から2000年後ということになっていたのかもしれません。というのは聖書にこう書いてあるからです。「ある人たちは、遅いと考えているようですが、主は約束の実現を遅らせておられるのではありません。そうではなく、一人も滅びないで皆が悔い改めるようにと、あなたがたのために忍耐しておられるのです。」(ペトロの第二の手紙3:9)
終末は、キリストを受け入れた者が、キリストが統治する永遠の王国に入る時です。同時に、キリストを受け入れていない者が永遠の炎に投げ込まれるときでもあります。でも創造者は、みずからが創造した人間が一人たりとも永遠の炎に落ちることを望んではいないのです。にもかかわらずキリストを拒否してみずから炎を選んでいく者がないようにと、終末を遅らせていると使徒ペトロは言っているのです。
すでに世界はオーバータイムに入っているのです。再延長はありません。

ところで、19世紀末にもやはり、終末論が盛んになったそうです。今回は1000年という単位での区切りにもなるから、妙なことを言うヤカラが多いのかも?
21世紀末や30世紀末にも(そこまで創造者が終末を遅らせてくれるならですが)、終末だと主張する者が増えるかもしれません。
聖書でキリスト自身が言っています。「にせキリストやにせ預言者に気をつけなさい」と。(マルコ福音書13:22)

終末は来ない、と言ってるんじゃないです。クリスチャンたちは、”それ”は今日かもしれないと思って生きています。ただ、「”それ”がいついつだ」と言うことは、ノストラダムスだろうと誰だろうと人間にはできない、ということです。

(メルマガ1998年9月7日増刊号に掲載したものを加筆再編集した)

作成:1998年9月7日
更新:2002年1月14日

布忠.com