主の祈(しゅのいのり)

教会デビュー

「主祷(しゅとう)」ともいいます。会衆(礼拝出席者)全員で、この祈祷文を祈りささげます。
何種類か邦訳がありますが、以下は1880年訳です。

天にまします我らの父よ
願わくは、み名をあがめさせたまえ
み国を来らせたまえ
み心の天に成るごとく
地にも成させたまえ
我らの日用(にちよう)のかて(糧)を
今日も与えたまえ
我らに罪を犯す者を我らがゆるすごとく、
我らの罪をもゆるしたまえ
我らを試みにあわせず
悪より救い出だしたまえ
国と力と栄えとは
限りなく汝のものなればなり
アーメン

古いだけあって、文語調で少し難しいですね。次にあげるのはもっと最近の「日本キリスト教協議会統一訳」です。

天の父よ
み名があがめられますように
み国が来ますように
み心が天でおこなわれるように、
地上でも行われますように
わたしたちに今日も、
この日のかてをお与えください
わたしたちに罪を犯した者をゆるしましたから、
わたしたちの犯した罪をおゆるし下さい
わたしたちを誘惑から導き出して、
悪からお救いください
み国も力も栄光も
とこりえにあなたのものだからです
アーメン

これを解説するとなると、一段落につき10KBかかってもたりないくらいなのです。早い人なら1分もかからずに音読できそうですが、世界史でもおなじみの宗教改革で有名なルターなんかは、ひとことひとことをかみしめながら祈ったら何時間もかかったそうです。

教会に長く来ている人は、いつも口にするこの祈祷文を暗記してしまっています(毎週のことですし、教会付属幼稚園の卒業生だと子供でも暗誦できます)。が、「教会に行くのはこの祈祷文を暗記してから」なんて心配しなくても大丈夫。教会によっては印刷したものを渡してくれますし、教会で貸してくれる賛美歌にも載っています。


もしあなたが今日はじめて礼拝に出席して、「なんかよくわからない経文だな」と思ったとしたら。
主の祈りは、となえるだけで御利益があるものではなく、キリスト教のお祈りの見本なんだ、ととらえてください。実際これは、

そこまでの説明はここではできませんが、これは祈り方のお手本、フォーマットだと キリストの弟子たちが「祈り方を教えてください」と頼んだときにキリストが教えたものなのです。ルカ福音書11章1-4と、マタイ福音書6章7-13に書かれています。
このフォーマットの要点は最初の一行にあります。神に向かって「お父さん」と親しく呼びかけて、次に神を賛美して、それからなんでも願いたいことを祈るというフォーマットなのです。それが神の心にかなう願いなら、いちばんよい方法でいちばんよいときにかなえられるのです。