讃詠(さんえい)

教会デビュー

明治期に日本語の賛美歌が編まれたときに、"chant"の訳語として讃詠(賛詠)ということばができました。

「チャント」といえば、TRPGやファンタジーが好きな方は「呪文の詠唱」というイメージでしょうか。参考までにある英和辞典によると、「歌、聖歌、詠唱。(歌、賛美歌、祈祷を)詠唱する」とあります。

プロテスタントの教会では、詩編やその他の聖書を音楽的に朗誦するために作られた、英国教会ではじまって英米プロテスタント各派に広まったものが歌われます。
たとえば賛美歌546番に収録された賛詠はこんな歌詞です。

聖なるかな、
聖なるかな、
聖なるかな、主なる神。
昔、居まし
今、居まし
永遠(とわ)に居ます主をたたえん
アーメン

文語調なのでとっつきにくいかもしれませんが、招詞が「すべての人よ、主なる創造者の前に来て礼拝せよ」という招きの詞(ことば)だったのに呼応して、賛詠は「私たちは創造者の前に進み出て賛美しよう」というものです。

「賛美歌なんて持ってないよ」と心配しなくても、教会に行けば貸してくれますし、結婚式や葬式のときには式次第などに印刷されているから大丈夫です。


もしあなたが今日はじめて礼拝に出席して、「創造者の前に出る」ということがピンとこないとしたら。
賛詠は「これから礼拝がはじまる。」というワクワクする期待を歌にしたもの、というとらえかたでOKです。