創世記 第11回

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人口増加(6章1節~4節)

さて、アダムからずいぶん代もくだって、地上に人が増え始めました。「神の子らは、人の娘たちが美しいのを見て、おのおの選んだ者を妻にした。」と記録されています。

神の子とは、ヤハウェに従う人のことです。ところがその信仰者たちまで、自分で妻を選ぶようになったのです。
「好きな人と結婚して、何が悪い?」と不思議な気もしますが、アダムとエバが結婚した時のことを思い出してみましょう。あのとき、ヤハウェがアダムのもとにエバを連れてきました。聖書において結婚とは、男にふさわしい助けとなる女を神が与えてくださることです。
つまり「人の娘たちが美しいのを見て」つまり見た目の美しさを基準として、ヤハウェとの信頼関係を基準にせずに好き勝手に妻を選んだことが問題だったのです。このありさまを見たヤハウェは、人の一生を120年に制限してしまいまいた。

聖書をお持ちの方は、5章を読んで、とんでもなく長生きだと思いませんでしたか?メトシェラなる人物は享年969歳!一年の数え方が違ったのでしょうか。しかし11章の系図を見ると、寿命がだんだん短くなったことがわかります。一代ごとに一年の数え方がかわったとは考えにくい。
やはり、はじめは900歳は当たり前だったのが、命の起源である神から人が離れるのに従って、だんだん短命になっていったようです。

さてこのころ、ネフィリムという”大昔の名高い英雄たち”が産れました。このネフィリムというのがどんな人たちだったのか、どんな行いによって英雄と呼ばれるようになったのか、聖書は何も言いません。

詳細不明となるといろいろ想像してしまいますが、よくある勘違いが「神の子は天使。天使と人の娘の間に生まれた英雄ネフィリムは、天使と人間の混血」というものです。
なぜ勘違いかというと、天使もヤハウェが創造したものですが、次の聖書の記述を読むと彼らは結婚することがないと考えられるからです。[復活の時には、めとることも嫁ぐこともなく、天使のようになるのだ](マタイ22章30節)

結局は謎のままですが、このネフィリムたちも洪水で滅びたことでしょう。そう、次はあの有名な「ノアの箱舟」の記録です。

ノアの箱船(6章5節~9章19節)

クリスチャンでなくても、聖書を読んだことがなくても、一度は聞いた事があるというくらい有名な洪水物語です。

ノア

レメクの子で、アダムから数えて10代目。名前の意味は「なぐさめ」(5章29節)です。

ノアは「正しい人」でした(6章9節)。聖書で「正しい人」とは、「神に従う者」を指します。やがて聖書に王たちが登場しますが、どんなに行政手腕にすぐれた王であっても、偶像崇拝した王は「悪王」とされるのです。

ノアの正しさについても、「神に従う無垢な人」「神と共に歩んだ」(6章9節)「信仰に基づく義を受け継ぐ者」(ヘブライ人への手紙11章7節)と説明されています。
世の人々が悪にかたむいていくなかで、「まだ一人だけでも正しい者がいる」と、人類という種における一点のなぐさめとして、ノアは居たのです。

時代背景(6章5節~10節)

6章冒頭にあるように、この時代、人はヤハウェ神から離れ、つまりサタンに近づきました。
そんな人間たちを見て、ヤハウェは「人を造ったことを後悔し、心を痛められた」と記録されています。これは、神が失敗したということではありません。人が、神が創造した目的から離れていくことを残念に思ったのです。

こうして主なる神は、ついにさばきを下すのですが、ただ、ヤハウェに従うノアだけが「主の好意を得た」と記録されています。全人類が堕落の道を歩む時代に、ノアだけが主と共に歩んでいました。

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2版:2003年03月08日

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